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第30回吉川英治文学新人賞などを受賞した柳広司の人気小説を映画化した『ジョーカー・ゲーム』。「もう一つの第2次世界大戦前夜」という時代を舞台に、ある機密文書をめぐって各国諜報(ちょうほう)員を相手にし烈な争奪戦に挑む日本人スパイ・嘉藤の活躍をスリリングに描いたスパイサスペンスだ。映画『SR サイタマノラッパー』シリーズの入江悠がメガホンを取った本作で、ハリウッド映画顔負けのスパイにふんした亀梨和也が、撮影でのエピソードや役づくりを語った。(取材・文:森田真帆/山本優実)
Q:原作は本作の出演が決まる前から読んでいたとか?
そうなんです。実は3年前にこの映画の原作を読んでいて、スタッフに薦めていたんです。あまりにも面白かったので、ある雑誌のインタビューで「今ハマっている本」と語っていたくらい(笑)。僕はDVDやCDや本に関して、あまり前情報を知らずに選ぶことが好きなので、この作品もどんな内容か知らず、たまたま手に取ったものだったんです。
Q:そんな思い入れのある作品への出演が決まったときの感想を教えてください。
原作を読んだとき「もしオファーが来たら、絶対に断らない」って言っていたんです。だから出演が決まったときはうれしい反面、責任も感じました。
Q:原作のどんなところが魅力と思いますか?
短編で作り上げている構成もそうなんですが、見事にだまされたところは面白かったですね。あと、キャラクターが発するセリフがかっこいいんですよ。
Q:一人の原作ファンとして、完成した作品を観た感想を教えてください。
思い入れのある作品というのは、好きだからこそ、映画化は難しいですよね。実際にこの原作をただ映像化しても、きっと地味になってしまっていたと思うんです。でもアクションは盛りだくさんで、おいしいところをたくさん詰め込んでいるし、エンターテインメントになっているなという印象を受けました。入江監督については『SR サイタマノラッパー』を観ていたので、一体どんな作品になるんだろうと思っていたんですが、計算され尽くした作品に出来上がっていたので、とても光栄に思っています。
Q:撮影の前は、どのような準備をされたのでしょうか?
監督が想像している映像に、しっかり近づけることができるように努力しました。クランクインまでに英語やアクション、銃の解体もきちんとできるように練習しました。銃の解体に関しては、映像では1分や2分くらいのものですが、みんなでかなりトレーニングしたものなんです。そういうディテールに関しても、絵として成立すればいいというものではなく、きちんと準備をしました。英語も「芝居はいいけれど、英語がちょっと」って撮影し直したこともありました。使われている銃も、本国のシューターと呼ばれているガンアクション専門のスタッフさんが本物を撃っていたんです。常に緊張感が漂っているような現場でしたね。
Q:スパイという役柄を演じる上で、気を付けた点はありましたか?
意識をしたのは、どんなに大変でも大変そうに見せないようにするところですね。スパイって本当にやることがいっぱいあるんですよ(笑)。階段を一つ上るにしても、耳に盗聴器を取り付けながらやるとか(笑)。基本はそういう一連の動きをワンカットで撮るので、失敗してもオッケーということはなかったんですよね。芝居もしているけれど、動作もミスをしないようにするということは、意外に大変でしたね。
Q:この映画で亀梨さんが演じた嘉藤という男はどこか陰がある男です。亀梨さん自身も、陰がある部分はありますか?
僕自身、陽気なところも陰のあるところもあると思います。あまり思っていることを必要以上に話したくないタイプで。もちろん自分の陽気な部分を出せる人もいるんですが、出せる相手は増やしたくないんですよね。だからよく陰があるっていわれるのかもしれないです。このキャラクターに関しては「一度死を覚悟している男」ということを常に考えて、その覚悟がきちんと表現できるように演じていました。
Q:亀梨さんは、嘉藤を演じる上でどんなところに男の美学を感じましたか?
なるべく無駄なことをしないところかな。もしかしたらそこが普段の亀梨和也と違うところかもしれません。僕って基本的に無駄な動きをするタイプなんで(笑)。
Q:無駄なことをするタイプなんですか(笑)?
KAT-TUNの活動においては、無駄なことをしなければいけないんですよ。タッキー(滝沢秀明)や山P(山下智久)みたいなキレイな男たちは、立っているだけで絵になるけど、僕は自分のことをそう思っていないので。昔から人より一つターンを多く回れるようにならなきゃとか、無駄な動きをすることが個性だといわれてきたんですよね。
Q:でもこの映画での亀梨さんはかなりかっこよかったですよ! 女性の心をとりこにするように心掛けたところはあったんでしょうか?
それって女性に対する意識だと思うんですが、この映画のキャラクターに関しては、ライブとかでファンの方々に「キャー!」って言ってもらえるような感覚は全く持たないようにしていた反面、自分が客観的に見て「かっこいい」と思うような動きにはしていました。でもわりかし普段からかっこつけて生きているので、その延長だったかもしれませんね(笑)。
Q:オールバックがすごくかっこよかったです!
ポマードべったりのオールバックもしたことなかったから、新鮮でしたね。亀梨和也にしてみれば、かなり変化球だらけの作品なのでファンの皆さんがどんなふうに観てくれるかが楽しみですね。
たまにユーモアを交じえながら、作品や役についてアツく答えてくれた亀梨。自身も「ここ2、3年の経験は、自分の財産になっている」と語るように、最近では映画『俺俺』『バンクーバーの朝日』と映画界での活躍も目覚ましい。そして2015年、間違いなく『ジョーカー・ゲーム』は彼の代表作となることだろう。ハリウッド映画のスパイにも劣らぬ、スタイリッシュなアクションを見せつけた亀梨スパイをお見逃しなく。
映画『ジョーカー・ゲーム』は1月31日より全国公開
http://www.cinematoday.jp/page/A0004393
CINEMA TODAY網站 『JOKER GAME』龜梨和也采訪
男人的美學就是不做徒勞無益的事,但是做徒勞無益的事情就是我的個性。
第30回吉川英治文學新人獎等等的獲獎者柳廣司的人氣小說改編拍攝制作成電影『JOKER GAME』。以“再一次的第2次世界大戰前夕”這樣的時代為舞台,圍繞某份機密文件,各國的諜報員展開激烈的爭奪戰。這部間諜懸疑片描寫了日本間諜嘉藤的驚險活動。電影『SR サイタマノラッパー』系列的入江悠執導筒的這部作品中演出不輸好萊塢電影的龜梨和也講述了拍攝中的事情。(取材 文:森田真帆/山本優實)
龜梨和也與迷戀的原作的相會
Q: 在出演這個作品之前有讀過原作是嗎?
A: 是的。其實3年前就讀過原作,還跟staff推薦過。非常有趣,在某本雜誌的采訪裏還提到“現在著迷的書”這樣(笑)。關於DVD呀CD呀書之類的,我喜歡在之前什麽情報都不知道的情況下選擇,這部作品也是,什麽內容都不知道,偶然碰到的。
Q: 請說一下當知道要出演投入了這樣的感情的作品時候的心情。
A: 讀原作的時候就想“要是有offer來絕對不拒絕”。所以決定出演的時候非常開心,另外,也感受到了責任。
Q: 覺得原作什麽地方有魅力?
A: 由短篇構成的整個文本很有魅力,徹底被騙到的地方也很有趣。裏面的人物說的台詞也很帥氣。
徹底挑戰間諜的角色
Q:請說一下作為原作飯,觀看了完成的作品時候的感想。
A:深深著迷的作品,正因為喜歡,所以電影化就很難。實際上原作如果只是單純地電影化,我想一定會變得俗氣。但是動作場面豐富多彩,也充滿了有趣的場面,有一種娛樂片的印象在裏面。關於入江監督,看過他的『SR サイタマノラッパー』,也曾想過到底會拍成什麽樣的作品呢,最終殫精竭慮完成了作品,覺得非常光榮。
Q:拍攝前有做什麽準備工作嗎?
A:為了更靠近監督想象中的畫面,盡可能地做了很多努力。直到開拍前都一直在做英語、動作、以及手槍拆卸的練習。關於手槍拆卸,在畫面裏不過是一兩分鐘,大家也都是做了大量訓練的。像有關這樣的細節,並不是畫面好看就行的,而是確實地做了紮實的準備。也有說“表演很好,但是英語稍微。。。”從而重新拍攝的時候。使用的槍支,也是由被稱為本國的射擊手的槍戰戲專門的staff來真的射擊拍攝的。是時常流露出緊張感的現場啊。
Q:關於扮演間諜的角色,有什麽需要註意的地方嗎?
A:要有一種意識,就是說不管有多困難也不要讓別人看出來很困難。間諜有很多要做的事哦(笑)。就算是上一級台階,也要一邊在耳朵裏裝上竊聽器之類的(笑)。基本上一連串的動作都要在一幕拍攝完成,一邊要表演,一邊也要註意動作不要有失誤,意外地非常困難。
龜梨和也所謂的男人的美學!
Q:在這部電影裏龜梨桑飾演的嘉藤這樣的男人是一個有著陰暗面的男人。龜梨桑自己有一陰暗的部分存在嗎?
A:我自己光明和陰暗的一面都存在。是覺得有很多想法是沒必要說出去的類型。當然,願意顯露出自己的開朗一面的人有,但是要接受這份開朗的對方可不一定有很多哦。所以還是適當地有一些陰暗面比較好。於這種性格有關的就是經常會考慮“有哪怕會死一次這樣的覺悟的男人”,在演出的時候也表現出了這種覺悟。
Q:龜梨桑,你演了嘉藤之後在什麽地方感受到了男人的美學?
A:盡可能地不做徒勞無益的事吧。也許這也是跟普通的龜梨和也不一樣的地方。我基本上是會做無益的動作的類型(笑)。
Q:會做無益的事的類型嗎(笑)?
A:作為KAT-TUN活動的時候,不得不做無益的事啊。Takki啊山P啊這種漂亮男人,只是站在那裏就成為一幅畫了,我就不是這樣的。從以前開始就比別人要多舔一圈舌頭之類的,做無益的事就成為了個性了。
Q:但是在這部電影裏龜梨桑十分帥氣啊!為了俘獲女性的心有什麽是需要註意的嗎?
A:雖然有要面對女性觀眾的意識,但是關於這部電影的角色,完全沒有抱著面對live時候或者飯們“kya—!”的感覺。相反,所做的動作都是自己客觀看待覺得帥氣的。但是相對而言,平時就是耍帥為生的,也許只是平時的延續吧(笑)。
Q:大背頭超帥的!
A:以前從沒試過抹了這麽多發蠟的大背頭,很新鮮。作為龜梨和也來說這是一部充滿了變化球的作品,飯的大家有怎樣的觀感我很期待。
取材後記
龜梨很幽默,熱烈地回答了關於作品和表演的問題。自己也說“這2、3年的經驗成為了自己的財產”這樣的話。最近因為電影『我我』『溫哥華的朝日』在電影節的活躍也很耀眼。所以2015年『JOKER GAME』絕對會成為他的代表作的吧。呈現了不遜於好萊塢電影裏的間諜角色以及精彩的動作場面的龜梨spy你絕對不要錯過。
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