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妻夫木聡&勝地涼&池松壮亮
『バンクーバーの朝日』
野球が好きという気持ちが作り上げた作品
戦前、カナダ・バンクーバーに実在した野球チーム「バンクーバー朝日」。若き実力派・石井裕也監督が『ぼくたちの家族』に続いて妻夫木聡を主演に迎え、日系2世の青年たちが野球を通して生きる希望を見いだし、人間の尊厳を獲得していく感動作を作り上げた。「バンクーバー朝日」のメンバーを演じた妻夫木、勝地涼、池松壮亮らが、野球を通じて生まれたチームワーク、栃木県足利市に作ったオープンセットでの撮影についてなど語り合う。
■合宿と飲みが作り上げたチームワーク
Q:「バンクーバー朝日」としてチームワークが良くなったのはいつごろですか?
妻夫木:合宿が大きかったよね。
勝地:ですね。
妻夫木:最初は個々で、たまにチーム内でスケジュールが合う人と2~3人で練習していたんですけど、僕は全員で合宿がしたいとお願いしていて。それが1泊2日で実現して、その夜に初めてみんなで飲みました。
勝地:学校で新しいクラスが始まったときの探り合うみたいな時間を過ごせたことで、すごく仲良くなれたんだと思います。クランクインしてから、雪で撮影が中止になった日があったんですが、その日に集まって飲めたのも良かったですね。
池松:撮影以外の時間も暇さえあれば一緒にいようとする空気がありました。「今日はどこに飯食いに行く?」「明日は?」といったやりとりも楽しかったです。撮影中、手の空いている人たちでお店を探して、撮影が終わったときに全員にお店を発表するんです。日に日に自然とチームになっていましたね。
Q:亀梨和也さんと上地雄輔さんは、チーム内でどんな立ち位置でしたか?
妻夫木:カメ(亀梨)が演じたロイは一匹オオカミで、チームからちょっと浮いた存在なんです。カメ自身にも妙な孤独感があって、優しくていいやつなんだけど、ロイに通じる雰囲気を持っている気がしました。それは、KAT-TUNというグループを背負っていることとか、それまでの人生で積み重なったものだと思うんですけど、それがうまいことロイと重なり合っていたし、ラストで見せる彼の笑顔が素晴らしかったと思います。
勝地:雄ちゃん(上地)は、実際に経験者だけあって、まさにキャッチャーですね。冗談でみんなを盛り上げる一方で、一歩引いた感じもある。一番お兄さん的な感じでした。
池松:二人(妻夫木と勝地)にも、ポジション的な資質があると思います。うまく説明できないけど、勝地さんみたいな感じのセカンドいますよね。
勝地:セカンドってちょこまかしたイメージだよね(笑)。
■思い出深いのは野球絡みのシーン
Q:好きなシーンや大変だったシーンを教えてください。
勝地:ゲッツーのシーンは、申し訳ないくらいミスりました。
妻夫木:僕のカットが撮れていても、石井監督は実際にゲッツーとして成功しないとOKを出さなかったんです。
勝地:自分にカメラが向いた瞬間、「どうやって動けばいいんだっけ?」という状態になって、一塁に投げるのがすごく怖くなってしまったんです。実際に緊張しているケイが映っていると思います(笑)。
妻夫木:あのシーンの“リアルな”ケイだよね。
勝地:作品を観て「いいなあ」と思ったのは、たぶんアドリブなんですけど、レジーが「右足からかなー」って独り言を言いながらバントの練習をするシーンで、その姿が魅力的なんです。それを気に掛けないロイとの二人の空気が、すごく好きです。
池松:フランクが出場していないシーンの撮影は球場の外から声だけ聞いていたんです。みんなに僕の顔が見えてもおかしいと思って。あのとき、試合に出ているみんなを「いいなあ」って思った感覚はすごくよく覚えていますね。
妻夫木:レジーたちにとって唯一の救い、生きる糧となったものが野球だと思うんです。だから、「俺、野球やれるんだったら生まれてきてよかったな」っていうセリフは本心だと思うし、一番響きました。
■幸福でぜいたくな撮影体験
Q:メンバー全員の前で、レジーの妹エミー(高畑充希)が、「私を野球に連れてって」を歌うシーンが感動的でした。
妻夫木:あれはやばかったなー。俺らもちょっと泣いていたもんな。
勝地:ケイはキャラクター的に泣いちゃダメなのに、我慢できなくて泣いちゃっていました(笑)。
Q:カメラに背中を向けている人を含めて、あの空間全体を切り取る撮り方が印象的でした。
妻夫木:石井監督は、役者の感情を切らせたくないんだと思います。重要なシーンは、そこでの空気を大事にするために、基本長回しで撮っているんです。
Q:オープンセット、照明、衣装。ディテールが作り上げる空間が演技者に与える効果も大きかったのではないでしょうか。
妻夫木:本当に素晴らしいオープンセットでした。バンクーバーで日本人街跡に行ったんですけど、水はけが悪くてちょっと濡れた感じとか、ゴミが端っこにたまっている感じとか、ボコボコの地面とか、そっくりでした。セットはそのくらいすごくリアルだったんです。リアルを生かしながら、僕らなりのバンクーバーをちゃんと描けていたんじゃないかなと思います。
勝地:360度見渡してセットという環境は、幸せだけどプレッシャーでもありました。歩くだけのシーンでも石井監督にすごく細かく注意されましたし、緊張したり、ワクワクしたり、たまらない現場でした。
池松:ぜいたくですよね。本当に幸せでした
劇中でキャプテンのレジーを演じた妻夫木が勝地や池松に話を振りながら、終始和やかに進んだインタビュー。バンクーバー国際映画祭に出席した際に訪れた日本人街跡や、実在の「バンクーバー朝日」のユニフォームを目にした妻夫木の話に、二人が興味深そうに耳を傾ける一幕も。本作ですっかり野球にはまった妻夫木が「でも34歳で野球始める人なんていないでしょー」と発言すると、勝地&池松が「いるよ(笑)!」と即答し背中を押す。そんなやりとりからも彼らのチームワークの良さがうかがえた。
(C) 2014「バンクーバーの朝日」製作委員会
映画『バンクーバーの朝日』は12月20日より全国公開
http://www.cinematoday.jp/page/A0004383(前略)
Q: 龜梨和也與上地雄輔, 在球隊內是怎樣的立場?
妻夫木:龜演的ROY是一隻狼, 從隊伍稍為華麗的存在。龜自己本身也有種微妙的孤獨感, 溫柔的好傢伙, 但是感覺到有跟ROY共通的氛圍。像背負著那個叫KAT-TUN的團體等, 我想由於到那個為止的人生中累積變得沉重, 那個是很好的事與RAY互相重疊, 我想最後所顯示的他的笑容非常捧。
(後略)
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